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読み物 収蔵No. 005

Androidの「テストモード」の入り方まとめ|Pixel・Xperia・Galaxy・AQUOS徹底比較

公開日 2026-07-28 / 所要時間:3分程度

Androidにはメーカーや通信キャリアが動作確認のために使う「テストモード(エンジニアリングモード)」という隠しメニューが存在します。ダイヤル画面に決められたコードを入力するだけで呼び出せるものが多く、中古端末を購入したときの内部診断や、電波・タッチパネル・センサーの動作確認に役立ちます。この記事ではGoogle Pixel・Xperia・Galaxy・AQUOSの4機種について、入り方と表示される内容を整理します。

機種コード表示される内容
Google Pixel*#*#4636#*#*Testing(電話情報・電池情報・Wi-Fi情報・使用状況統計)
Xperia*#*#7378423#*#*Service menu(Service info・WLAN test・Configuration・Service tests)
Galaxy*#0*#LCD・タッチパネル・センサー・スピーカー・カメラなどのハードウェア診断
AQUOS*#*#4636#*#*Testing(Pixelと同じAndroid標準メニュー。機種・キャリアにより反応しない場合あり)

テストモード(エンジニアリングモード)とは

テストモードとは、メーカーや修理業者が出荷前・修理後に端末のハードウェアが正常に動作しているかを確認するための隠し診断メニューです。電話番号を入力するダイヤル画面に決められた数字と記号の組み合わせ(シークレットコード)を打ち込むと、通話せずに専用メニューが立ち上がる仕組みになっています。

中古端末を検品するときには、タッチパネルの反応やスピーカー・センサー類が正常か、電波強度の生データが取れているかなどを短時間で確認できるため、購入前後のセルフチェックに向いています。

試す前に知っておきたい注意点

  • テストモード内の項目を書き換える操作(周波数帯の設定変更やハードウェアリセットなど)は行わないでください。表示を確認するだけの利用に留めるのが安全です。
  • docomo・au・SoftBank・楽天モバイルなどキャリア向けにカスタマイズされたファームウェアでは、シークレットコードが無効化されていたり、コードを最後まで入力した瞬間にダイヤル画面から消えてしまい起動しないことがあります。これはコード自体が機種ごとに異なるのではなく、キャリアやOSバージョンによって呼び出し機能そのものが制限されているために起こります。
  • Android 10以降は、セキュリティ対策としてシークレットコードによる自動起動を電話アプリ側で制限する仕組みが入っており、同じPixelでもOSバージョンによって挙動が変わることがあります。

Google Pixelの場合

Pixelは素のAndroid(AOSP)に最も近いため、Android標準のテストコードがそのまま使えます。電話アプリのダイヤル画面で以下を入力すると、最後の*を入力した時点で自動的にメニューが開きます。

ダイヤル画面
*#*#4636#*#*

開く「Testing」メニューには、電話情報(Phone information)・電池情報(Battery information)・Wi-Fi情報(Wi-Fi information)・使用状況統計(Usage statistics)の4項目が並びます。電波の受信強度(dBm表示)やバッテリーの詳細な状態を数値で確認したいときに便利です。

結論として、Pixelでは*#*#4636#*#*よりも確実な方法があります。このコードはAndroidの古い仕組みに依存しており、OSのバージョンやセキュリティアップデートの影響で反応しなくなることがあるためです。Googleは代わりに、Pixel 3以降とPixel Tabletを対象にした公式の「Pixel 修理診断(Repair Diagnostics)」アプリを用意しており、ダイヤル画面に以下を入力すると起動します。

ダイヤル画面(Pixel 3以降)
*#*#7287#*#*

こちらは画面・バッテリー・カメラ・通信状態などをより体系的にチェックできる後継ツールで、Wi-Fi接続が必要です(Google公式サポートページ、2026年7月時点の情報)。

Xperiaの場合

Xperia(Sony)にはService menuと呼ばれる独自のテストモードが用意されています。ダイヤル画面で以下を入力してください。

ダイヤル画面
*#*#7378423#*#*

このコードは電話キーの文字割り当てで「SERVICE」の綴りに対応した数字列になっています。開いた画面から「Service info」を選ぶと、SIM・電波・センサー・使用状況などのサブメニューに進め、「Service tests」ではタッチパネルやディスプレイ、バイブレーターといったハードウェアテストを個別に実行できます。

Galaxyの場合

Galaxy(Samsung)はダイヤル画面に以下を入力するだけで、通話ボタンを押さなくても自動的にハードウェアテストメニューが起動します。

ダイヤル画面
*#0*#

カラフルなグリッド状のメニューが表示され、赤・緑・青の発色確認、タッチパネルのタップ検出、近接センサー、加速度センサー、スピーカー・レシーバー・振動モーター、フロント/バックカメラなどを1項目ずつタップして順番にテストできる構成になっています。画面の指示に従って各テストを実行し、正常に反応するか確認してください。

AQUOSの場合

AQUOS(SHARP)はGalaxyやXperiaのような独自のシークレットコードが広く公開されておらず、まずはPixelと同じAndroid標準のテストコードを試すのが基本になります。

ダイヤル画面
*#*#4636#*#*

docomo・au・SoftBankいずれかのキャリア向けにカスタマイズされたAQUOSでは、このコードがダイヤル画面から消えるだけで反応しない場合があります。その際は次の章で紹介するADBを使った方法を試してください。

コードが反応しないときの対処法

シークレットコードがキャリアのカスタマイズによって無効化されている場合でも、PCとUSBケーブルで接続してadbコマンドから同じテストメニューを直接呼び出せることがあります(Wi-Fi情報や電池情報などPixelと同じ「Testing」メニューが対象です)。あらかじめ「開発者向けオプション」で「USBデバッグ」を有効にした上で、以下のコマンドを実行してください。

terminal
adb shell am start -a android.intent.action.MAIN -n com.android.settings/.TestingSettings

機種やAndroidバージョンによってはこのコマンドでもメニューが開かないことがあります。その場合は無理に有効化しようとせず、購入店舗やメーカーサポートに問い合わせるのが確実です。

パソコンとのUSBデバッグ接続やadbの導入がまだの方は、OS別の接続ガイドも用意しています。

よくある質問

Q. テストモードに入ると設定が変わったり、データが消えたりしませんか?

A. 表示を確認したり項目をタップして順番にテストしたりするだけであれば、設定やデータが変わることはありません。ただし周波数帯の変更やハードウェアリセットのように値を書き換える操作を行うと、意図しない不具合につながる可能性があります。内容を確認するだけにとどめるのが安全です。

Q. *#*#4636#*#*を入力しても何も起こりません。故障でしょうか?

A. 故障とは限りません。docomo・au・SoftBank・楽天モバイルなどのキャリアカスタム機に加え、契約のないSIMフリー機でも、Androidのバージョンやセキュリティアップデートの影響でコードが無効化されているケースが増えています。Google Pixelなら公式の修理診断アプリ(*#*#7287#*#*)、それ以外の機種は本文で紹介したadbコマンドを試してください。

Q. 「テストモード」と「エンジニアリングモード」は同じ意味ですか?

A. 国内では同じ意味で使われることがほとんどです。ただし海外メーカーの端末では、ダイヤルコードで開く簡易な診断メニューと、開発者向けにより深い設定まで触れる「Engineering Mode」を区別して呼ぶ場合があります。他機種の情報を参照する際は、名称だけで判断せず操作内容まで確認すると安心です。

Q. 中古のAndroid端末を購入したとき、テストモードで具体的に何を見ればいいですか?

A. 画面のドット抜けやタッチパネルの反応、スピーカー・マイク・カメラの動作、近接センサーや加速度センサーの反応をひと通り確認するのがおすすめです。Galaxyのようにグリッド状のテスト項目が用意されている機種であれば、上から順にタップして反応を見ていくだけで一通りのハードウェアチェックができます。

まとめ

Pixel・Xperia・Galaxy・AQUOSはそれぞれ異なるテストモードの呼び出しコードを持っていますが、いずれもダイヤル画面に数字を入力するだけで診断メニューにアクセスできる点は共通しています。ただしdocomo・au・SoftBank・楽天モバイルなどキャリア向けにカスタマイズされた端末では、コード自体が変わるのではなく、機能そのものが制限されて反応しないことがある点に注意してください。コードが効かない場合はadbを使った代替手段もあるので、中古端末の検品や動作確認の際にぜひ活用してみてください。